(6)-④Biz3 Guidbook

This entry is part 12 of 24 in the series Sharing Context-Based Assessment Criteria
具体度(⇔抽象度)★★★☆☆[3]
レイティング指向度(⇔改善指向度)★★★☆☆[3]
コスパ★★★★☆[4]

たとえば、このガイドブックセットは、Automotive SPICE 4.0に基づいて作成されており、各エンジニアリング分野における重要なプロセスを詳細に解説しています

システムエンジニアリング

  • 6つのプロセスを対象としています
  • 能力レベル1と2に焦点を当てています
  • VAL.1妥当性確認プロセスとSYS.5システム検証の違いについても解説

ソフトウエアエンジニアリング

  • 6つのプロセスを対象としています
  • 能力レベル1と2に焦点を当てています
  • システムエンジニアリング活動との一貫性を考慮

ハードウエアエンジニアリング

  • 4つのプロセスを対象としています
  • Automotive SPICE V4.0で新たに追加されたプロセス
  • 能力レベル1と2に焦点を当てています
  • システムエンジニアリング活動との一貫性を考慮

ガイドブックの構成

各エンジニアリング分野のガイドブックは、以下のような章立てで構成されています

  1. 対象プロセスの範囲
  2. プロセス詳細解説の読み方
  3. 各プロセスの詳細解説
    • プロセスアセスメントモデルの要約
    • 能力レベル1に関する主な活動
    • 能力レベル2に関する主な活動

このガイドブックセットは、Automotive SPICE 4.0の実践に役立つ具体的な例を用いて、個人やプロジェクトレベルでの活動を詳細に解説しています。自動車産業におけるソフトウェア開発プロセスの品質向上を目指す技術者や管理者にとって、有用なリソースとなるでしょう。

具体度(⇔抽象度)

具体度が「★★★☆☆」と評価されていることは、Biz3ガイドブックが中程度の具体性を持っていることを示しています。この評価は、ガイドブックが抽象的すぎず、具体的すぎない、バランスの取れた内容であることを意味します。利用者は、ガイドブックの指示や推奨事項を、具体的な状況に応じて柔軟に適用できる一方で、詳細な指導やサポートが必要な場合には少し不足を感じることがあるかもしれません。ガイドブックは一定の自由度を持たせつつ、基本的な枠組みや方向性を提供する設計です。

レイティング指向度(⇔改善指向度)

レイティング指向度が「★★★☆☆」と評価されていることは、Biz3ガイドブックがプロセス評価と改善活動の両方をバランス良く取り扱っていることを示しています。この評価は、ガイドブックがプロセスやパフォーマンスを評価するための基準を提供すると同時に、改善活動への指針も示していることを意味します。つまり、評価と改善のどちらかに偏ることなく、両者を適切にカバーするアプローチが採られていると評価されています。

コスパ

コストパフォーマンス(コスパ)は「★★★★☆」と評価されていることは、Biz3ガイドブックが比較的高いコストパフォーマンスを持つことを示しています。この評価は、ガイドブックを導入・活用することで得られる成果や価値が、かかるコストに対して十分に見合うものであることを意味します。特に、限られたリソースで効果的なプロセス管理や改善を目指す組織にとって、このガイドブックは有用であると考えられます。

以上、機械的な解説でしたw。Biz3さんの本は比較的リーズナブルで、PDFでの販売もされていますので使い勝手もよいです。個人的にはオススメします。が、ガイドブックである以上は一般化した表現ですよという前提で。

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