(2)ASPICEアセスメントに関する観察と経験

This entry is part 3 of 24 in the series Sharing Context-Based Assessment Criteria

このシートは、2022年10月21日のNSPICEカンファレンスで、intacsTMのBernhard Sechser 氏によって講演された資料の1ページです。GPT-4oに解説してもらいます。


VDA QMC Project Group 13によるASPICEアセスメントに関する観察と経験を述べたものです。以下に示されたポイントについて説明します。

1. 再現性と比較可能性の問題

  • アセスメント結果の再現性や比較可能性が改善されていないという問題が指摘されています。これは、異なるアセッサーが同じプロセスを評価しても、結果が一致しない可能性があることを示しています。

2. アセスメントの所要時間の増加

  • アセスメントにかかる時間が増加しているという点が挙げられています。これは、アセスメントプロセスが複雑化しているか、または必要な準備や実施の手間が増えていることを意味しています。

3. ガイドラインのチェックリスト化

  • ガイドラインの内容が単なるチェックリストとして使用されていることが問題視されています。本来、ガイドラインはプロセス改善や適切な評価のための指針であるべきですが、それが形式的なチェックにとどまっていることが指摘されています。

4. 形式主義の増加

  • コンテキストを理解する代わりに、形式主義が増えているとされています。これにより、アセスメントが表面的なものになり、実際のプロジェクト状況やプロセスの本質的な理解が不足する可能性があります。

5. エンジニアのモチベーション低下

  • プロジェクトに関与するエンジニアのフラストレーションが増加し、モチベーションが低下していることが示されています。これが生じる背景には、厳しいアセスメント要求や、形式的なプロセス遵守が現場に負担をかけている可能性があります。

このスライドは、ASPICEアセスメントにおけるいくつかの課題を浮き彫りにしており、これらの問題を解決するためには、より柔軟でコンテキストに応じたアプローチが求められていることを示唆しています。


今回のSharing Context-Based Assessment Criteriaのポイントになるところをマーカーしました。これらを現場レベルで改善していくのは容易ではありません。この発表を聞いた当時は「ガイドラインをチェックリスト化して何が悪い。定量化の第一歩だろ!」と思っていましたが、私の英語理解力の乏しさが原因で、これは


英語での表現

スライドに記載されている英語表現は次の通りです:

  • “Guideline content used as pure checklists”

この表現の意味は、ガイドラインの内容が「純粋なチェックリスト」として使用されていることを指しています。つまり、ここでの「pure checklists」というのは、「ガイドラインの内容が純粋に(ただ単に)チェックリストとして使用されている」ということを表現しています。この場合、「pure」はガイドラインが本来の意図や目的を無視して、形式的なチェックリストとして使われていることを強調しています。


ということだったわけです。意図はよく分かりましたが、じゃあ、どうする?というのがずっと課題でした。

一応これはASPICE V4.0のガイドライン2.0に反映されたということになっていますが、「アセッサーは、プロセスが置かれているコンテキストやその目的を深く理解して、プロセスがその文脈でどのように機能しているかを判断する必要があります」と言っているだけです。余計混乱を生んでいると思うんですけども。

より柔軟でコンテキストに応じたクライテリアなんて、どうやれば実現できる?そんなめんどくさいこと・・・

Series Navigation<< (1)ASPICEの目的はなんですか?(3)アンケートデータ(Fact) >>