ASPICEガイドライン2.0とASPICEv4のレビューを行いました。結果はVDA-QMCに提出しました。ASPICEガイドライン2.0には144件、ASPICEv4には90件の指摘がありました。
レビューの観点は以下のとおりです。
- 正確性
- 論理的な構成
- 明確で適切な文体と表現
- 誤字や文法の修正
- 補完すべき内容の追加
- サジェッション(提案)
- その他の気付き事項
以下は主な指摘内容の要約です。(原文は英語)
- 導入部(Introduction)は明確で論理的な構成ですが、ASPICEに関する背景や変更の必要性についても短い説明を加えるとより良いでしょう。
- 第1.4.3章の最後の行にタイプミスがあります。「I all cases」ではなく「In all cases」と修正してください。
- サブチャプター1.4.3.2「ワークプロダクトサンプルの妥当性チェック」は素晴らしいガイダンスです。変更履歴のチェックについての段落を新しいサブチャプターに分けると、読みやすくなり重要性にも注意を引けます。
- サブチャプター1.4.3.3「コンテンツ関連の検査」は簡潔で明確ですが、最後の段落が複雑であり、箇条書きや複数の小さな段落に分割すると良いでしょう。
- 第1.4.4章で「internal values」を「interval values」に修正して正確性を確保してください。
- 第1.5.2章のルールセマンティクスには、条件付きと非条件付きの各タイプのルールセマンティクスに対する例を提供することが推奨されます。例として、条件付きのルールの例として「サードパーティソフトウェアが使用されているが、有効なライセンス契約がない場合は、SWE.2.BP1を低評価にする」といった具体例を追加してください。
with GPT-4 やっぱりすげー優秀です。これでサイズの大きな文書を読めるようになると文句ないんですが、学習させるのか、参照させるのかAGI的に自分で判断するようになると、いよいよ人間の出る幕は無い。それは比較的すぐなんだろうと思います。
なお、フィードバックの締め切りは2023年9月5日です。みなさんもチャレンジしてはいかがでしょう。プロンプト工夫すればいろんな視点でのレビューができると思います。